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[第3号]

 

生徒さんからよく聞かれる質問を例にあげながら、私流の英語習得法についてご紹介します。ライフスタイルや英語に接する時間によって効果の見え方に個人差が出ると思いますが、参考にしていただければ幸いです。

 

Q: 発音が悪いと英語は通じませんか。

A: そんなことはありません。発音はよければそれに越したことはありませんが、多少発音が悪くても大きな声ではっきりと話せば通じます。日本語はボソボソと小声で話しても通じますが、英語では通じません。気にしすぎはよくありません。

 

Q: どうすれば発音はきれいになりますか。

A: 発音は時間と共にきれいになります。ですから自然に上達するのを待つのも1つの方法です。1日でも早く上手になりたいのであれば、自分の声を録音し聞いてみることをおすすめします。以下、録音方法です。

  1) お手本にしたいネーティウ゛スピーカーが話す英文を見つけます。テレビ・映画・YouTube・参考書に附属してあるCDなどを使うといいでしょう。

  2) お手本を再生し、聞こえてくる英文を自分でも声に出し、その声を録音します。この時、英文の「音」を真似ることだけを考えてください。抑揚やリズムなどをお手本に限りなく近づけるようにします。英文の意味を考える必要はありません。

  3) 録音した自分の声を再生すると、お手本とどこが違うのかが分かります。気になる部分を何度も声に出して練習します。

  1)~3)を毎日10分間続けます。

 

Q: 間違うのが恥ずかしくて英語を話せません。

A: 実は、外国人は日本人ほど間違いを気にしていません。むしろ『どうしてそんなに気にするの?』『なぜ恥ずかしがるの?』と思っています。肩の力を抜いて間違ってもいいので話そうと努力することが大切ですし、話を続けられない時はジェスチャーや顔の表情を使うのも有効です。といっても恥ずかしがり屋の方にとっては何もかも難しく感じますよね。そこで、多くの方がカラオケで十八番の曲を持つように、英語でも十八番を持つことをおすすめします。得意なフレーズや小話などを即座に言えるように日頃から練習しておくのです。短いものから長いものまで何でもいいです。

Brilliant! (訳:いいね)

Don’t be silly. (訳:冗談はやめて)

Do you want to go out for a drink after work? I could use some alcohol. (訳:仕事が終わったら飲みに行かない?飲みたい気分なんだ)

My boss is a nice person, but he can be annoying. (訳:上司はいい人だけど、イライラする時もあるよ)

I always fall for good looking men. (訳:イケメンが好き)

I still love my wife even if she is bitchy sometimes. (訳:妻はたまにムカつくけどやっぱり好きだね)

得意な単語やフレーズを常に用意しておいて、それらを会話の中に積極的の放り込むことです。「通じた!」「笑いがとれた!」などポジティウ゛な気持ちを会話の中で感じると、自信に繋がります。やがて自信がやみつきに変わり、徐々に恥ずかしさも吹っ飛びます。試してみてください。

 

Q: 英単語をすぐに忘れてしまいます。どうしたらいいですか。

A: 普段何気なく使っている日本語も、実は日々新しい言葉を覚え使いこなす「練習」をしています。『壁ドン』『爆買い』『MERS』『マイナンバー制度』『カープ女子』『スペック』などの単語はテレビ・新聞・ラジオ・会議・日常会話などを通して覚え、それらを様々な場面で使っていきながらマスターしています。1つの単語をマスターするのに以外と時間がかかっていることをご存知ですか。

  A子: 「あのさ~、男の人に壁に追い詰められるやつ何だっけ?」

  B子: 「『壁ドン』のこと?」

  A子: 「そ~、それ、『壁ドン』!」

みなさんもこのような会話をしたことありませんか。『壁ドン』が瞬時に出てこない時、A子のように描写することでB子からその言葉を引き出す。新しい言葉が頭の中にインプットされていても、アウトプットができるようになるまでには時間がかかります。そして時間のかかり方は個人によって異なります。

英語も日々変化しています。英語のネーティウ゛スピーカーも日本人と同じように時間をかけて英単語を覚えています。母国語でもすぐに単語が覚えられないのですから、外国語の単語を覚えるのはさらに難しくて当然です。単語を繰り返し見たり聞いたりして(インプット)、口に出す練習(アウトプット)をすることが大切です。

 

Q: 自分の英語が相手にどのように伝わっているのか不安で、話すことを躊躇してしまいます。

A: テレビで外国人が日本語をしゃべっている様子を頻繁に見かけます。みなさん上手ですね。特に力士の日本語には惚れ惚れしてしまいす。どうしてこんなに上手いのでしょう。習得方法は様々だと思いますが、きっと多くの方が日本人の友達や同僚と積極的に日本語で会話をし日本人の話し方を真似しているはずです。机に向かって勉強もしている人もいると思いますが、勉強だけで終わらせることなく口を動かす時間も必ず確保していると思います。

外国人が話す日本語は完璧ではないし間違いも所々ありますが、彼らが話す大体の内容は理解できますよね。間違いだらけな日本語であれば理解が困難かもしれませんが、それでもその場の雰囲気やジェスチャーなどが加われば意味が通じることは多いはずです。大切なのは話そうとする姿勢と間違いをあまり恐れないことです。私達が間違った英語を話したとしても、聞き手はそこまで気にしていない可能性があります。完璧な英語でなくていいのです。積極的な姿勢が重要です。

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